グラミー賞が噂されるBTS と最終章”Answer”について

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・この記事は、”LOVE YOURSELF:Answer”のリリース後、2018年に公開されたアーカイブです。この頃から現在に至るまでグラミー賞は、  BTSにとって大きな難関です。今年こそは、と思っているアーミーの皆さんが当時を思い出しながら、読んでいただけたら嬉しいです。

待望の”LOVE YOURSELF: Answer”がリリースされた。

今回の和訳は、”Into THe Magic Shop”をイメージさせるハッピーな「結」の部分の4曲のみとした。

“IDOL”

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俺をアイドルと呼ぶ
構わないさ、俺は自由だから
俺の悪口を言う、その理由が何だろうと
俺は何も変える気はないよ
俺は自分自身を愛する俺を止められない
これは俺のやる事だ、だからお前がしっかりしろ
俺はこのままいくよ
俺はどこに行ったって最高
俺はアイドル

“I’m Fine”

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太陽が輝いて見えたんだ
もう僕は大丈夫
苦しみはもう消えたんだ
お疲れ様、だからもう君の手を放すよ
僕は大丈夫。もう大丈夫
真っ暗な夜の暗闇は眠った夢を揺り動かすけど
もう悲しくはないよ
一人でも大丈夫、もう僕は大丈夫
僕は大丈夫

“Answer : Love Myself”

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僕は自分自身を愛するべきなんだ
もしかしたら誰かを愛する事より
自分を愛する方が難しいかもしれない
僕が生き僕が歩いた道、すべてで答えよう
昨日の僕、今日の僕、明日の僕、すべて僕なんだ
はじめから終わりまで答えは同じ
正解なんてないよ、全て僕なんだ
僕の中にはへたくそな僕がいるけど
自分自身を愛するべきなんだ

“Epiphany”

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なんだかおかしいんだ、僕は君の為に生きていたのに
全て君に合わせていたのに,君を愛していたのに
そう思えば思うほど心の中の嵐をどうする事も出来ないんだ
微笑む仮面の内側で、本当の僕をさらけ出す
今になって気付くんだ
僕は自分自身を愛していたんだ
少し不十分でもすごく美しい
僕は自分を愛するべきなんだ
愛したいんだ、この世界で
輝く僕を、大切な自分を
僕が一番愛するべきなのは、この自分自身なんだ

“I NEED U”から繋がる一続きのストーリーと、そのアンサー

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以前、私が「2014年“DANGER” の大ヒットのヒートアップが少し落ち着いた頃,”I NEED U”の韓国版MVでショックを受けた」と書いたが、本当にそれがこの大ブームの始まりだったと思う。
レトロな色調と、それぞれに暗い悩みを抱えたティーンズの姿が、美しいハイトーンボイスと共に深く胸に刻まれたのを覚えている。
グループの7人は、皆それぞれに個性があり魅力的だと感じた。
その後、すぐにリリースされた”Butterfly”を見た時、”I NEED U”には続編がある事を知った。

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父親を刺して重い罪を背負った少年が、仲間の前で自分自身を裁くように海にダイブする。夕暮れの海を背景に彼の姿は、まるで蝶の様だと言う美しい歌詞とハイトーンボイス。
このシリーズとグループはスゴイと思った。
防弾少年団?不思議な名前・・・・でも、追いかけてみようと思った。

何度も書いてきた事だが、彼らはまさに実年齢のまま、このシリーズのストーリーとリアルを同時に歩いてきたと思う。リーダーのRMがこだわったのは「ティーンズの孤独」だ。
リーダーRMも14~5歳の頃は、色々と悩んだと話していたのを聞いた。

そして、“WINGS”…なぜRMは、ここまで暗いテーマに挑むのだろうと思った。
しかし、”BEGIN”で、ジョングクが何歳か?と聞かれて15歳ですと答えるシーンでハッとして、原案となったヘルマンヘッセの“ダミアン“を読んで、確信した。
防弾少年団、それは悩めるティーンズの鎧(よろい)になろうというグループだった。

“BEGIN”

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“Boy Meets Evil” 自分の殻から出られず葛藤する少年をJ-Hopeが、素晴らしいダンスで表現する

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事実、彼らはARMYに拘りいつもARMYとともにあると言う。孤独なティーンズが、どれだけ傷つきやすく、死に近いかを BTS は知っている。
”ダミアン”のテーマは、己に返り自我を見つけよ!という深いものだった。
”WINGS”のシリーズにも”I NEED U”に登場したシーンやそれをイメージさせる映像があり、ストーリーはますます謎めいて行き、グループのメンバー一人一人がまるでそのストーリーを生きているようにも感じられた。
そして、“WINGS” 外伝として”NOT TODAY”がリリースされた。
「負けるのは明日で良いから、今日は戦え。負けるのは今日ではない」という力強い歌と黒子数十名を従えての、大パフォーマンスだった。
アメリカでの彼らの人気に火が付き始めたのは、この頃だと思う。

“NOT TODAY”

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“Answer”は、非常にポジティブなマインドフルネスだった!

そして、最終章となる”LOVE YOURSELF” の原案が発表され、それを読んだ時は衝撃だった。これが答えだったのだ!”Into The Magic Shop”は、非常にポジティブなマインドフルネスを教えてくれる本だった、
BTSが導いてくれたストーリーと示されたアンサーは、感動的なものだった。
2014年から続く、”花様年華””WINGS””LOVE YOURSELF”は、BTSからARMYに贈る完璧なメッセージだと思う。
家庭内暴力に苦しむ者、薬物に手を出す者、失恋、家出、自殺…ティーンズの心は揺れている。それは、彼らがまだ鎧をまとっていないピュアな存在だからだ、
日本でも、毎年9月は子供の自殺が急増するそうだ。
デビューした時の彼らは、決して皆が15歳という若さでは無かったが、短パンにセーラーカラーのトップスで”I NEDD U”を歌い踊る姿は、若年層を感じさせた。

・どんなに環境が悪くても、失望し絶望したとしても、負けてはいけない。明日、負けたとしても今日は負ける日ではない。(”NOT TODAY”より)

・自分自身に立ち返り、自我を見つけなさい。(ヘッセ”ダミアン”より)

・環境が人を不幸にするのではなく、自分の心が不幸を作っているだけだ。(Into The Magic Shopより)

・夢の未来は、自分が強くイメージすれば絶対にかなう。それはまず、自分を愛する事から始めるのだ。(Into The Magic Shopより)

・自分が成功するのも失敗するのも、すべてのカギは誰でもない自分が握っている。(Into The Magic Shopより)

・だから負けずに一緒に歩いて行こう!

と言うのが、防弾少年団のメッセージだ。

以前にも書いたが、こんなグループはいまだかつて存在しなかった。
前回の記事で、彼らはストーリーとリアルを生きるアイドルだと書いた。
そして、こんな素晴らしい内容を、彼らは美しい容姿と声と、抜群のチームワークと独特の面白さで、その日常もSNSで伝えてくれながら、歌と踊りの過酷なレッスン、作詞作曲の創作活動をこなし、完成度の高いステージに立ち続けている。
筆者が15歳の時にも、こんなグループがいてほしかった。

どうだろう?私は、BTSがグラミー賞を取っても少しもおかしくないグループだと思うのだが。

読んでくださった方、ありがとうございました。

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